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湯液経法図の視点からみた60首常用補益方剤の処方配伍原理分析
GUO Hongye
,
ZHANG Shuang
,
JIN Rui
,
DOI:
10.13422/j.cnki.syfjx.20241017
摘要
漢方薬の薬性理論では「甘味は補う力がある」とされ、すべての補益剤は甘味を主とすべきだと考えられてきた。しかし、『輔行訣』に記された「湯液経法図」では、臓腑ごとにそれぞれ補う味が異なるとされている。すなわち、辛味は肝を補い、咸味は心を補い、甘味は脾を補い、酸味は肺を補い、苦味は腎を補う。臓腑の虚証の種類に応じて、異なる薬味を主とするべきであるとされた。本稿ではこの方法を用いて、よく用いられる中医補益方剤の処方配伍の原理と効能の位置づけを分析し、臨床での適切な用薬の参考とする。方法として、『方剤学』教材に収載の補益類方剤データベースを構築し、Excelソフトを用いて補益方剤に使用される漢方薬の品種数、頻度、薬味、処方割合などをそれぞれ統計し、各方剤の配伍構造と効能特性を分類確定した。結果は計60処方が対象となり、6類に分類され、110種(469回)の薬剤が関与した。「湯液経法図」の観点から見ると、補益剤の主導する薬味と作用臓腑は異なる。うち、補気剤15処方は「甘」で脾を補う配伍構造、補血剤9処方は「辛-咸」で肝心を補う配伍構造、気血双補剤7処方は「甘-辛」で脾肝を補う配伍構造、補陰剤19処方は「苦-酸」で腎肺を補う配伍構造、補陽剤7処方は「辛-苦」で肝腎を補う薬味構造、陰陽双補剤3処方は「苦-辛-甘」で腎肝脾を補う配伍構造であった。結論として、「湯液経法図」は各種補益方剤の処方配伍の原理と主な差異を明確に示し、すべての補益剤が甘味を主とするわけではないことを示唆し、臨床の処方加減に新たな思考を提供する。
关键词
輔行訣;補益方剤;湯液経法図;処方配伍
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